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「京都大学ラグビー部創部100周年記念事業」にあたって(S50 水田 和彦・KIU R.F.C.会長)

更新日:2022年4月15日


    令和2年(2020年)11月 京都大学ラグビーフットボールクラブ会長 水田和彦(1977年、昭和50年卒)

 2022年我々は創部100周年を迎えようとしています。  新型コロナウイルスという思わぬ難敵が世界に拡散し、日常生活・社会に大きな被害・制約を与えています。昨年のラグビーワールドカップ2019での感動で盛り上がったラグビー熱ですが、大きな影響を受けています。しかし必ずいつかは収束しますので、100周年に向かってのワクワクするような楽しい計画を立てながら、皆さんと一緒に準備を進めることで盛り上げて行けたらと思います。



 このたび、「京都大学ラグビー部100周年特設サイト」(https://www.kiurfc100.com/)をオープンしました。クラブ員のみならずラグビーを愛する多くの方々との交流の場となり、いただいた御意見がこれからの京都大学ラグビー部の進むべき道標となり、かつラグビーの普及・発展に寄与するサイトに育っていくようにと願っています。このサイトをもとに「100周年記念誌」編纂を予定しています。

 さて、慶應義塾(1899年、明治32年)に次ぐ第二のラグビーチームとして1910年(明治43年)に旧制第三高等学校にラグビー部が創設され、引き続き1922年(大正11年)京都大学ラグビー部が創設されました。かつては日本一にも輝き、長きにわたり関西大学Aリーグで活躍し、現在は関西大学Bリーグに所属しています。時代が変わっても、多くの壁に立ち向かいつつ楕円球にかける学生の熱い思いに変わりはありません。   伝統ある定期戦は、東大、慶應義塾、同志社、立命館、関西学院、九大、防衛、成城、の8大学と継続し、現役・社会人ともにラグビーを通しての交流を続けています。  2006年、それまでのOB会組織から学生を含めた「京都大学ラグビーフットボールクラブ」と改変し、組織的に現役ラグビー部への支援を強化するとともに、会員相互の親睦を介し社会に貢献すべく人材の育成に努めています。多くの会員や賛助者の方々の支援のもと、2007年宇治に苗植えから始めた天然芝グラウンド、2012年卒業生設計によるクラブハウスを設置し、維持管理を自ら行っています。そして今、丸和運輸機関様からのご寄付により、人工芝および天然芝のラグビーフィールドが完成しつつあります。  この100年間では戦争という大変な時代もありましたが、その時その時でラグビーに向けられた先輩方の熱い想いは変わらず今に繋がっています。コロナ禍での長い自粛生活を余儀なくされてきた現役諸君も大変な時を経験しています。積み重ねられた100年の歴史と伝統を振り返り、次の100年に向かう後輩たちも、熱意をもってラグビーに取り組んでくれるものと信じています。 100周年を一つの区切りとし次の世代に残すべき以下の事業を計画しています。 ① チームの強化と活動充実のための環境整備。 ② 海外大学とのラグビーを介する国際交流。広い視野を持つ人材を育成する。 ③ 100周年記念式典および記念シンポジウムの開催。100年を振り返りこれからの進むべき大学ラグビーの道をともに考えラグビーの発展に寄与する機会とする。また一般の方を対象にシンポジウム「(仮)大学でのスポーツ活動」を開催し、大学教育の一環としてのスポーツを介する人材育成を考える。 ④ 100周年記念試合 ⑤ 100周年記念誌、デジタルアーカイブの構築。「100周年特設サイト」を立ち上げ、 ラグビーに関する幅広い記事を掲載していくことにより、100周年記念を盛り上げていくとともに、ラグビーの普及・発展に寄与する。ラグビー部が進むべき道を示すバイブルとなるべきものを提供する。 ⑥ 広報活動、寄付依頼活動、地域・社会貢献などを通じてのクラブ活性化。 *新型コロナ感染状況により修正を余儀なくされる可能性はありますが、クラブの総力を挙げて、臨機応変に準備を進めてまいります。それぞれの詳細については、適宜「100周年特設サイト」にてお知らせいたします。 2022年は、京都大学創立125周年にあたり記念事業が計画されています。こちらも新型コロナウイルス感染拡大のため不透明な状況ではありますが、上記100周年記念事業の一部は本事業と連携のもと推進していく計画です。

 もちろん、第一の目標は模範となる強いチーム創りです。学生達がフェアプレイ・リスペクトの精神を何より重んじ、高みを目指してたゆまぬ研鑽に努めなければなりません。高い壁を乗り越えようとする学生の力を信じてクラブを挙げて支援したいと思います。 整備された宇治グラウンド(京都大学丸和運輸機関ラグビーフィールド)におけるチーム力強化だけではなく、クラブ組織として、ラグビーを通じて地域住民・社会との交流、国際交流に取り組み、グローバルな人間力を高めることで社会に貢献する人材育成を目指します。  クラブ員はもとより一般の方々にも参加・ご支援をいただき、当クラブとの末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。



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1 Kommentar


西尾 仁志
西尾 仁志
23. Nov. 2020

高校生等を含む、ラグビー全体を応援するサイトになっていけば良いですね!

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