047: 宇治グランド天然芝ものがたり〈その2〉(S62 今井 達浩)

更新日:9月16日

 宇治グランドの天然芝化の取組みは2007年6月24日総勢150名による芝生の植え付けから現地作業が開始された。14年が経過した本年2021年6月、天然芝グランドは、(株)丸和運輸機関からの寄付による全面改修が完了し、新しく生まれ変わった。改修後の天然芝は、今後OBを主体に形成された宇治天然芝育成管理グループにより見守られ、育まれていく。

育成管理グループリーダーの今井氏(S62)より、改修工事が終了した7月以降、既に30回を超えた現地作業を中心に、育成管理の状況をレポートしてもらった。


グラウンド周囲の除草作業の様子


 天然芝育成管理グループによる現地作業は9月15日(水)で第33回を数えました。作業にはS33年卒からH25年卒まで幅広い年代より20名を超えるOBが参加しています。コロナ禍でOBとの同時作業が禁じられている現役は4回生の芝生リーダー酒井寛太郎さんの元、練習の合間に雑草引き、防草シート補修、北デッドボールエリアの移動式スプリンクラーによる散水などを行ってくれています。


宇治グラウンドへの期待


ラグビーをするにはグラウンドは不可欠です。100年にわたる先輩方も、その時代時代で汗と血にまみれたグラウンドには青春の思いを詰めこんでこられたことでしょう。

グラウンドの歴史を振り返りますと、旧制三高生が慶応義塾生より関西で初めてラグビーの指導を受けたのが、下鴨神社糺の森(第一蹴の地)1910年のことです。その後1924年に北白川に農学グラウンドが作られ、ラグビーの本拠地となりました。しかし多くのクラブが使用するようになり手狭となり、1967年、強化のため単独で宇治グラウンド移転に踏み切りました。1972年の50周年記念に際しては、「宇治Gをラグビー部の故郷と見なす」とし、記念碑、記念植樹が行われました。そしてクラブ会員等の有志の寄付によって、2007年6月に天然芝化、2012年にはクラブハウスを建設しました。大学の支援を受けながらも、学生、近隣OBの手で育ててきましたが、土壌等の問題もありグラウンド状態はかなり劣化していました。そこに(株)丸和運輸機関とのご縁があり、2021年3月、京都大学創立125周年記念事業の一環として「京都大学丸和運輸機関ラグビーフィールド」という素晴らしい人工芝と天然芝グラウンドへと整備頂きました。和佐見社長は、寄贈施設は京大だけでなく地域への還元などぜひ社会貢献に役立ててほしいと期待されています。

土のグラウンドと異なり、天然であれ人工であれ芝グラウンドの維持にはよりコストがかかることは間違いありません。また天然芝は生き物ですから、自然の影響を受けますし適切なケアが必要です。しっかり学習・経験を積み重ねて育成していかなければなりません。

このラグビーフィールドを大切に育んで広く活用し、ラグビーを存分に楽しみより強いチームに成長し、ラグビーの普及・発展に寄与できればと期待します。


<写真と報告>

人工芝G(東G)

丸和運輸機関ラグビー部と京大ラグビー部で現在使用中

天然芝G(西G)(6月下旬)

養生中 (3/30/2021)


機器の使用法、調整法、整備のマスター

・芝刈り機2台体制での作業予定です。機器の使用法や調整法、メンテなど学習しています。

・グラウンド周囲の環境整備、芝の育成を行ってきました。

・刈り芝の廃棄コストが高く最終的には大部分を野積とします。

・除草、殺菌、肥料など、当面(株)チューブの指導を受けながら知識を深めていきます。

・作業記録を残し次年度に生かしていきます。

機器の使用法、後片付けのマスター

・7月中旬からラグビー部の管轄で養生中です。

8月から使用予定でしたが、思わぬ散水トラブル、日照りで一時芝が緑から茶色に変わりました。懸命の作業と恵の降雨により緑に回復しています。現在は一部菌が拡散しているため殺菌剤散布の予定です。

・コロナ禍のため学生とのコンタクトはありませんが、学生芝担当(酒井4年)を窓口とし連携しています。

・今年1年は専門家のもとでしっかり学び、経験を積み、次年度以降に繋げていきます。


21年7月以降の経過


・7月18日からラグビー部での維持管理に移行。

・7月24日にグラウンド中央部に茶色エリア散在。

・7月26日茶色エリア拡大増強。夜間散水トラブル判明し修正。

・移動スプリンクラー、手動散水追加し観察したところ、徐々に回復。

・その後降雨あり緑に回復してきたが、茶色エリアに一部黒っぽい部分が広がり、菌(カーブリア菌)の発生であり、殺菌薬の散布が必要とのこと。チューブ社と相談し実施の予定だが、降雨続きで未実施。いずれ回復するとのこと。

・水(降雨)の偉大な力を実感

・芝は生き物であり細やかなケアが必要。芝の状態を観察して早期に適切な対応ができるようしっかり学習する。

・学ぶことの多さを実感!

・芝の生命力に感謝!!

・そしていよいよR3年9月12日より、天然芝での本格的な練習が開始されました!!!


7 月末から 8 月 16 日 までの回復状況

現役の加藤主務から、天然芝グラウンドで練習した感想と、21年度のリーグ戦で数試合天然芝グラウンドでの試合があることへの抱負が聞けました。(R3年9月12日)



「人工芝に比べて適度にふかふかしており、疲れにくいなと思いました。また、今日練習中に思い切りこけてしまったのですが全然痛くなく、すり傷もできませんでした。 一方で、人工芝に比べると遠方や逆サイドのラインが見えにくいなと感じましたが、これはラインを濃く引くなどで改善はできそうです。 また、人工芝グラウンドに比べてボールが跳ねにくいとも感じたので、多少慣れが必要かなと思いました。 今年は50-22ルールなどの新ルールが適用され、キックの重要性が高い試合になってくると思います。今年のリーグ戦もいくつか天然芝の会場の試合がありますが、天然芝はそのグラウンドごとに特性が変わってくると思うので、試合前にしっかりチェックし、バックスリーを中心に連携して有利に試合を運べるようにしたいです。」


【お願い】

宇治グランド近隣の方々の参加をお待ちしています


•グラウンド環境整備、芝の育成にお力添えをお願いします。

•天然芝は生き物です。お世話を一生懸命しても自然環境に大きく影響されます。専門家でもうまくいくとは限りませんが、それだけに立派に育つときっと嬉しくなります。(芝を見るだけでも気分はいいです。)

•専門家の指導の下、学習・経験を積み重ねて育てていきます。5年後、10年後に繋げていきます。

•ほんの少しの時間でも宇治に来られませんか?緑の芝生が待っています。仕事、家庭優先です。

•作業は、週2回基本火・土9時から12時活動しています。7から9月までの3か月がメインです。

•参加メンバー:城田(S33)、加藤(S45)、湯谷(S47)、石田(S48)、水田兄(S50)、小野田、水田弟、南出(S52)、瀬戸口、吉岡(S55)、清野、願野(S56)、黒田(S60)、光井(S61)、今井、小泉(S62)、麻植、稲葉、奥村(H2)、伊福(H8)、福井(H10)、北村(H24)、稲垣(H25)、鈴木(M2)、酒井(4回生)、朝比奈(2回生)

•平日はシニア中心となりますが、若手も適宜参加いただいています。コロナ禍、炎天下ですので、感染対策、熱中症はじめ健康管理には最大限の注意を払っています。

•芝刈り、集草・廃棄、除草、水まきなど単純作業です。

・持参品:マスク、手袋、帽子、長袖シャツ・長ズボン、飲み物

•宇治グランドの芝生育成管理へのクラブ員以外の方のご参加も歓迎致します。


参加への意思表示や、グループのメーリングリストへの登録希望は、

kiurfcshibafu@googlegroups.com

宛にメール送信下さい。有志の方の参加をお待ちしております。


天然芝育成管理グループリーダー今井達浩(S62)


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