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 1922年創部の京都大学ラグビー部は100周年記念事業の一環として、初の英国遠征を挙行しました。A、Bの2チーム構成で、2023年度シーズンに選手登録した5回生、大学院生やスタッフを含む総勢54名の現役部員全員が参加、一行は3月16日に渡英し、18日にImperial College Union RFC(ICURFC)と、21日にオックスフォード大学ラグビー部(OURFC)の2nd XVにあたるOxford University Greyhound RFC及びHertford College & Balliol College RFCとそれぞれ対戦、全4試合を戦い、全勝の結果を残し、23日に帰国しました。

京大は東大とともにオックスフォード、ケンブリッジ両大学に倣い、1920年より京大はダークブルー(濃青)、東大はライトブルー(淡青)をそれぞれのスクールカラーとしており、京大ラグビー部の公式戦ジャージもOURFCと同じダークブルー。1922年の創部以来、ラグビーだけでなく、学問・研究との高いレベルでの両立を図り、各界にリーダーを輩出してきたOURFCを目標としてきました。

OBレベルでは、OURFCのBlue(ケンブリッジとのVarsity Match出場者)で、神戸製鋼のSOとして活躍したReg Clark氏と京大OBの水田時彦氏が昭和50年代に神戸製鋼でチームメイトであったことから、学士ラガー倶楽部(1928年設立の京大、東大中心とする旧帝大OBチーム)とClark氏が設立したオックスブリッジのOBチームKew Occasionals RFCとの間では1990年以降、これまで4回対戦、交流を深めてきました。

今回のGreyhoundsとの対戦も2018年の学士ラガー90周年記念英国遠征での対戦がきっかけとなり、2023年4月のGreyhounds京都招聘を経て実現。

理数系大学として世界トップクラスの名門Imperial College Londonとの神戸での2010年の対戦以来の再戦を京大はAチームが79-5、Bチームが53-19で攻守に圧倒して遠征初戦を快勝で飾り、100年前の創部以来常に文武両道のモデルとしてきたOURFCのホームであるIffley Roadにて、BチームがHertford College & Balliol College RFCを45-14で下した後、遠征のクライマックスとなるAチームとGreyhoundsとの遠征最終戦を迎えます。

ICL戦集合写真
Hertford College & Balliol College RFC戦集合写真

Reg Clark氏によると、Greyhoundsは昨年の雪辱をホームで晴らすべく(昨年4月の対戦では23-15で京大が勝利)、3週間前に行われたケンブリッジ大とのVarsity Match出場者(Blue)からキャプテンのJack Glover含め7名を投入し必勝の布陣。体格で一回りも二回りも上回る相手FWの突進を京大はFW、BK全員が突き刺さる低いタックルとダブル・タックルで止め続け、個人能力に勝る相手BKにゲインされても全員でよく戻り失点を最小限に防ぎ、BKも2月のシーズンインから練習してきたパスアタックでラインブレイクを連発、終了間際にはWTB土屋がライン際を快走、相手ディフェンスを2人続けざまに抜き去りダメ押しのトライを奪い、51-34で接戦を勝ち切った。100年前の創部以来の目標であり、ダークブルーのルーツであるOxford のホーム、Iffley Roadで、京大が攻守にわたり躍動し、100周年記念事業を最高の形で締め括ることとなりました。

 

 京大ラグビー部は、100周年記念事業として、(株)丸和運輸機関の支援を得て、天然芝・人工芝の2面のラグビーフィールドを有する、国立大学としては国内最高水準の練習環境を整備、また、昨年のGreyhounds京都招聘と今回の英国遠征を通じ、ラグビーと学問・研究とのハイレベルでの両立を求められ、京大と同じ環境・境遇にあり、共通の価値観を有するオックスフォード、インペリアル・カレッジ両大学との関係を深化させ、今後の日本の将来を担う「グローバル人材の育成」にも貢献していきたいとしています。現役、OB・OGが一体となって、悲願の入替戦出場、1987年以来の関西大学Aリーグ復帰を目指します。

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Oxford Greyhounds戦集合写真

▼2024イギリス遠征の紹介動画はこちら

(編集:4回生 米澤 悠聖)

▼2024英国遠征スケジュール

●3月16日(土)関西空港発(アシアナ航空、ソウル経由) ロンドン着

●3月17日(日)London Japanese RFCとの合同練習@Regent's Park

在ロンドンOB主催London Japanese RFCとの懇親会

 

●3月18日(月)第1戦@Imperial College London Sport Ground

  • 京大B vs Imperial College Union RFC 2nd XV

  • 京大A vs Imperial College Union RFC 1st XV

 

●3月19日(火)Twickenham Stadium & World Rugby Museum訪問

英国議会訪問、The Commons & Lords RUFCとの懇親会

 

●3月20日(水)移動(London→Oxford)@Oxford Univ. Wadham College学生寮泊

GreyhoundsメンバーのガイドによるOxford市内観光&Welcome Dinner @Vincent’s Club

 

●3月21日(木)第2戦@Oxford University Iffley Road

  • 京大B vs Hertford College & Balliol College RFC

  • 京大A vs Oxford University Greyhounds RFC

 

●3月22日(金)移動(Oxford→London)

London発(アシアナ航空、ソウル経由)

 

●3月23日(土)関西空港着

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在ロンドンOB主催London Japanese RFCとの懇親会
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Twickenham Stadium & World Rugby Museumを訪問、その後The Cabbage Patch Pubでランチ。
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The Commons & Lords RUFCとの懇親会

▼英国遠征に向けてのコメント

大鶴健主将(SO・灘・医学部4回生)

英国遠征を大きな怪我なく、4戦全勝で終えることができた。ラグビー以外でも様々な経験をすることができ、チームも一段も2段も成長できたと思う。この勢いに乗って秋のリーグ戦ではAリーグとの入替戦出場との目標が達成できるよう全員で頑張っていきたい。英国遠征実現のために様々な形でご支援いただいたOB/OG、保護者の皆様、Reg Clark氏はじめとするすべての関係者の皆様に心より感謝したい。


稲葉裕団長(1990年卒)

今回の英国遠征では、オックスフォードおよびインペリアル・カレッジとの関係を深化させ、将来の継続的な対戦・交流のパートナーとして京大ラグビー部を認知せしめるとの目的を、4戦全勝の戦績とフィールドの内外での極めて濃密な学生同士の交流を通じ達成することができた。100周年の1回限りの遠征に終わらせることなく、理想的には、在学中に1度は国際交流の経験を持てるような継続的で持続可能なフレームワーク構築の契機とし、「グローバル人材の育成」を掲げ、京大ラグビー部の強みの一つとしたい。資金制約がある中、OB/OG、保護者等からの寄付金を原資とする京大ラグビー部活動支援基金からの今次遠征の現役への旅費補助相当額を参加学生が就職後4年かけて寄付の形で「恩返し」を行えば「4年に1度の海外交流」は理論的には可能と考えられるが、こうした「ファンド・リサイクル」の仕組みについても今次遠征を経験した現役の意向を踏まえながら検討を進めたい。

▼英国遠征ツアーパンフレット

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