100th.kiurfc2021年8月5日041: 【創世記編4】動き出した天狗たち(S55 真田 正明)まだ三高にも入っていない京都一中卒の浪人生、香山蕃が大正5年(1916年)、京大生らを集めてつくった天狗俱楽部は、岡崎の平安神宮前にあった広場で練習を始めた。結成後数か月で対外試合に臨み、初戦の神戸外人には3-14で敗れた。以来、天狗倶楽部は何度も神戸まで出かけているが、そ...
100th.kiurfc2021年1月7日010: 【創世記編3】祇園生まれのラグビーの申し子(S55 真田 正明)三味線の音が響き、白粉の香りが漂う紅灯の巷、京都祇園。その人物は生まれてから7歳までその真ん中で育った。ラグビー日本代表が初めて編成され、カナダ遠征したときの監督であり、3代目の日本ラグビー協会長になる香山蕃である。蕃は「しげる」と読むが、ラグビー関係者はみな親しみを込めて...
100th.kiurfc2020年11月12日002: 【創世記編2】糺の森の楕円球(S55 真田 正明)下鴨神社の南に広がる糺(ただす)の森は、緑深い樹木に囲まれて小川が走り、紀元前の植生を今に伝えるという。その中央を貫く参道に並行して、流鏑馬用の馬場がある。南北約300メートル、幅20~30メートルほどのこの広場こそ、日本のラグビーが関西を中心に大きく広まるきっかけをつくっ...
100th.kiurfc2020年6月30日001: 【創世記編1】京都のトム・ブラウンたち(S55 真田 正明)イングランドのパブリックスクール「ラグビー校」でウィリアム・ウェッブ・エリス少年がフットボールの試合中にボールを拾い上げて走った。それがラグビーの起源であるという話は、あとから作られたものだというのが今では通説だ。とはいえラグビー校がラグビー・フットボール発祥の地であること...