062: 京大ラグビー部1982年度の戦い〈前編〉 (S58 金治 伸隆/峯本 耕治/清水 浩/池城 俊郎/佐土井 俊之/下平 憲義/岩田 天植)

更新日:1月18日


このコンテンツ編集にあたって開催されたZoom会議。左上より金治、清水、下平、佐土井、池城(敬称略)


ユニークかつ有力なメンバーが集まった1979年入学メンバー


 1979年度の京大ラグビー部の新入部員は、ユニークかつ有力なメンバーが集まった。まず大阪北野高校出身の下平は、1977年度の高校日本代表メンバーのキャプテンで、オーストラリア遠征も経験している。また神戸高校出身の金治も高校日本代表候補メンバーで、兵庫県内でもトップクラスの選手だった。清野部長の出身校県立浦和高校一年後輩の清水も、埼玉県代表チーム候補だったが、一浪の後早大の理工学部に進学していた。清野部長の引きもあり、京大を再受験し合格、ラグビー部に入部してきた。またこの年北野高校からは、1976年、1977年、1978年度のキャプテンが同時に入学してきた。最上級生の岩田、そして下平、川尻である。ラグビー経験者以外では、峯本が天王寺高校のハンドボール部のキャプテンで、大阪代表チームの候補メンバーだった。各自の入部の動機は様々だが、やはり関西大学Aリーグに在籍し、当時テレビ放送もされた京大ラグビー部の慶応大学との定期戦や、同志社大学とのリーグ戦での善戦が影響していた。関西大学Aリーグの京大に入り、関西、関東の強豪校と五分に戦ってみたいという想いは各々にあった。下平、清水、そして金治が一回生からレギュラーとして公式戦に出場し、1982年度は三好監督の元、四回生で関西大学Aリーグ戦を戦った。


順調な仕上がりを見せた春のシーズン、そして夏合宿


 キャプテン金治、バイスキャプテン峯本で出発した春のシーズンは順調に強化が進んだ。1980年度の春のシーズンに、準公式の定期戦として対戦し、勝利した早稲田大と春の遠征試合を組み、結果敗退したものの手応えも感じていた。更に成城大、防衛大、関学大との定期戦にも勝利し、チーム力は一戦一戦向上してきた。夏合宿は山中湖で実施、大きなけが人もなく、秋の関西Aリーグ戦に向け、順調な仕上がりを見せていた。

春に行われた早稲田戦(協力:ラグビーマガジン )

▼1982年春の早稲田大戦ダイジェスト映像はこちら

>1982年春の早稲田戦・長尺版(約30分)はこちら


夏合宿のスナップ写真

楽しかったラグビー中心の大学生活、そして土坂日記


 京大ラグビー部は、創部以来先輩方から脈々と引き継いでいた関西大学Aリーグ孤高の国立大の座を死守する強豪チームだった。当然その練習は厳しくつらいものだったが、一方で部員は大いに大学生活を楽しんでいた。コンプライアンスの意識もSNSもなく大学生のバンカラがまだ世間から許されていたおそらく最後の時期1980年代前半に、自分たちが何を考えどんな活動をし、どこで誰と飲み食いしていたか等々その赤裸々な記録が我々の前後約三代5年間にわたる複数の部員たちにより全3冊のノートにつづられた。

「土坂日記」第1巻より

 1980年2月1日、瀬戸口さん(4年)が吉田山の麓の吉岡さんの下宿の部屋に入ると一冊のノートを発見した。当時、衛藤(5年)、吉岡(4年主将)、佐土井(1年)が下宿していた土坂邸の下宿は、そこに行けばラグビー部員の誰かがいるたまり場だった。瀬戸口さんがその日記帳にイタズラ書きしたことで「土坂日記」は誕生した。こうして個人の平和な日記は、いつしか訪問者が自由に書き込める”民宿の記念帳”ならぬ”下宿の暴露帳”と化して暴走、ラグビー部員の日常生活から、誰かの行動追跡、マル秘報告、失敗談、自慢話に自虐話、人物評価や性格分析などが次々に書き込まれていくことになる。(またそこにいちいち細かいコメント、嘲笑、罵倒が入るのである)

「土坂日記」第2巻より

 81年に沖野が入居し佐土井と部屋を並べて以降、土坂下宿はますますたまり場となり日記もパワーアップすることになるが、この抱腹絶倒の日記が今も読み返せるのは、83年の卒業直前に同期の池城がコピーをし、保管していてくれたおかげである。残念ながらほとんどの頁が不適切表現のオンパレードで公開できるような代物ではないが、比較的差し障りのない(?) ところを慎重に選んで紹介してみたい。

「土坂日記」第3巻より

土坂日記抜粋改3
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日記に登場する飲食店:白樺、上海、プティ、こう太郎、パーラーふじ、丸二、パブバーン、チャップリン、廻る寿司むさし、ジャーニー、串八、黒潮丸貝、平安湯、京一会館、etc.…


同期でのスキー旅行

(文責:清水 浩)

「京大ラグビー部1982年度の戦い」のコンテンツ制作チーム

金治伸隆、峯本耕治、清水浩、池城俊郎、佐土井俊之、下平憲義、岩田天植


>〈中編〉に続く


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